ー 命 に よ り そ い 生 き る を 支 え る ー
私達の考える看護 ~ 安楽(あんらく) ~
30数年前、看護学生となって初めての授業で先生が黒板に書いた文字。まだ、世の中のなんたるかも分かっていない未熟な私は、この言葉をとても新鮮に感じたことを今でもよく覚えています。その時は看護の道に足を踏み入れることがどんなことなのかすら明確に理解していたわけでもなく、しかし、なぜだか「人々に対して何かしらの責任を背負うのだ」と身の引き締まる思いを抱いたのでした。
安楽とは「安心で楽であること」・・・つまり、苦しみや痛みや悲しみといったものから救われ、解放されている状態を言います。看護の道を進む私たちは病や老いや迫りくる死などによって人にもたらされるあらゆる苦しみ・痛み・悲しみを和らげ、軽くし、その人自身が持つ力を信じて支え、健康な状態に回復・維持させる援助をすることが使命なのであると徹底的に教育されました。
人は生まれた瞬間から命の終わりに向かって生きていきます。人生の過程においてはいくつもの病や老いといった苦しみに遭遇しますが、その時々でそれらを克服し、あるいは受容しながら生き続け、やがて人生の終焉を迎えます。
生活の場において提供する訪問看護は人生のそうした場面や局面によりそい、暮らしの中に医療の視点を織り交ぜつつ、ケアのマインドを持って克服や受容を助け、回復を支援し、その時々の最良な健康状態を維持して、その人が暮らし続けることができるよう手助けをします。また、人生の終わりにおいては穏やかで安らかな最期を迎えることができるように、覚悟をもって支えきります。
「看護とは人を安楽にすること」
苦しむ人を安楽にすれば、その人を取り巻く人々も安楽になる。最後に私たちも安楽になる。シンプルだけれど、全てを言い表す私たち看護師の使命。どんな状況にあってもこの哲学はぶれることなく、私たちの拠りどころとなるものです。
ー 命によりそい生きるを支える ー
ナースソフィアの理念はこうした看護師の使命と覚悟に基づいています。
ナースソフィア株式会社
代表取締役 村井敏美